1.16.2016

Lina Scheynius


Lina Scheyniusの写真をはじめてみたときの衝撃は、ミランダ・ジュライの小説に出会ったときによく似ていた気がします。






Linaはマルタン・マルジェラとかコム・デ・ギャルソンとかGAPとか、ファッション関連の写真でよく知られているけれど、わたしは彼女のセルフポートレイトや恋人と過ごした時間を写した作品が好きです。恵比寿のPOSTで開催されていた展覧会でLinaの作品を観るまで、なんとなくお洒落な写真を撮るひとなのかなというイメージだったのだけれど、限りなくパーソナルな彼女の作品がもつ本来の艶やかさを感じて、きゅっと胸をつかまれたような気分になったのを覚えています。

背景や衣装で世界観をつくりこんだ作品も素敵だし大好きだけど、こうした「普通の日常」を素敵にとらえることのできるアーティストに惹かれてしまうし、そういう作品をもっと見たいなあと思います。